【文スト】境界の栞 Ⅳ【太宰治】 (ページ5)

今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:37,400 hit

143葉ページ5

「……Aが人質役、太宰が犯人でいいんじゃないか？」

『やっぱりそうなるよね(諦)』

「織田作、冴えて居るじゃあないか！」

『まぁ、無理矢理制圧するんだったら治ぐらいが丁度いいか……』

「だがお前達は顔が割れているだろう。どうするのだ」

『仮面でいいんじゃない？面倒だし』

私はゴソゴソと爆弾を弄りながらテーブルの上にスキマを生成、狐面を落とす。芥川君と戦った時真っ二つに割れてしまったのを苦労して修復したのだ。

「〈ネクロファンタジア〉、羨ましいですね……」

『うん、我ながら凄い異能だと思う』

「こんなものまだ持って居たの？」

『スキマに容量限界は無いからね。世界が続けば亜空間も続くし』

マフィアの頃殲滅任務や潜入任務で使っていたものだ、かなり古い。流石にどこに何が入ってるかなんて覚えていられないし座標は〈全てを識る者〉に管理してもらってるんだけどね。

『まぁ、何かしら仕舞い込んだ服着てけばいいでしょ』

なんか原作から全力で離れていってるような……うん、気にしたら負けだわ、うん。

『んじゃ、帰ってよろしい？これ仕上げたいし』

「嗚呼、明日は早めに来いよ」

「うん、そうするよ。A、宜しく」

『はぁーい。それじゃ、また明日ね！』

「お疲れ様です！」

私達はスキマで一気に自宅に戻る。

『まあ、お手柔らかにしてあげてね……』

「うふふ」

敦君……頑張れ……