夢見る背中*3

---96 side kenjiro ページ9

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何分待っても自動ドアがを解錠してくれず。
相変わらず臣ちゃんを壁一枚隔ててる。





健「臣ちゃーん。助けてー。」







自分のポストのチェックが終わった臣ちゃんに手を振る。



臣ちゃんが近付いてきてやっと自動ドアが開いてくれた。
やっとマンションの中へ入れた。





健「切られた。」



臣「は？」



健「カメラが起動したんは確認出来たから、手振って名前呼んだんやけどな。
待っても待っても開けてくれへんねん。」


臣「Aちゃん喋った？」


健「無言！」



臣「…………怖くね？」



健「……それもそうやな。」


臣「健二郎君！…急ごっか。」









何かの事件に巻き込まれたんちゃうか。
インターホンの向こうはAじゃなくて、強盗犯とか泥棒なんちゃうか。


一気に不安が押し寄せる。




エレベーターも上へ出張らってなかなか帰ってこぉへん！
おっそい！！








臣「健ちゃん鍵は？」



健「待って！

…え、どこや！？」






鞄ひっくり返そうとしたら見つかった。







健「あったで！」



臣「中のピンポン押して開かなかったら使おう。」




健「でもヤバイ奴がピンポン聞いて逃げたらどないする？」



臣「8階から飛び降りれないから。」







えー！冷静ー！！！！

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