夢見る背中*3

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「…………終わっ、たぁぁぁぁぁ！！！！！！」








年明けしょっぱなにあった試験。
あんなに勉強したんや。ばっちり。




会場を出た瞬間、解放感から万歳をした。








その時調度電話が鳴る。
掛けてきたのは深山さん。








「はい！」




深『ど……どう？』




「んー…フフ」






これ以上ないくらい努力した。
筆記試験、手応えもあった。


これで落ちたら私どないしてええか分からん。








「…発表はまだですから分かりません♡」





深『手応えの話よぉぉぉ！！！！』




「うまく行けばええなってとこです」






会場を後に、駅に向かってゆっくり歩き出す。
深山さんの話を聞きながら今日の夜ご飯は何を食べようかとか、もう既に現実逃避な私。

あー、どないしよ。
京都帰るのもええな。
あ、あかんか、健にぃと帰るんやったな。






ふわふわと考えながらボーッと歩く。






その後ろから、パァァァー…とクラクションの音が響いた







深『なに、どうしたの？なにごと！？Aちゃん大丈夫！？』








「……なんで、」







私の隣で停まった車。
助手席の窓がゆっくり開き、中の人が現れる。









岩「おつかれー♡」









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目の前にあらわれたのは、
見慣れた高級車。





運転してるのは、臣さん。








臣「お疲れ。乗れよ」







後部座席を親指でさす。





電話越しの深山さんが焦ってる。







「深山さん…目の前に旅行帰りの二人が…」






深『誰！？」







「臣さんと、岩田さん…」









それを聞いた深山さんの声色が変わる。








深『…野蛮な王子のお迎えね』








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