夢見る背中*3

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健「臣の我儘、無理に付き合わんでええんやで？」




「うん…嫌ならちゃんと言うし。大丈夫やで？
力強すぎて出れへんしな。
おやすみ、健にぃ」






おっきなマスクをし直して、抱きしめる力が抜けない臣さんの腕の中で眠る─。









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次の日起きたら8時を回っていて。

いつまでも抱きしめてる臣さんからそっと抜け出しリビングへ向かう。



健にぃが使ってたお客様布団が畳まれて、テーブルの上に置き手紙が一通。




見慣れた健にぃの字で






《ごめん、急に仕事が入った
明日も一緒におれません》









ほんの少し寂しい気持ちと、トップアーティストに看病されてるという気負いから免れた気持ちと
何だか色々とモヤモヤ。


でも、ま！めっちゃ気分爽快！
私きっと治ってる！！








「っとぉ！うわ！！！」




臣「…勝手に消えんなっつってんの。」








いきなり後ろから抱きしめられ、臣さんの体重が私の方にのしかかった




少しでも振り向けばそこに、臣さんの鼻！顔！






「おは、お、重いです…！」




臣「俺の愛？」




「臣さんの！体重！！！」




臣「照れてんじゃん。」




「思ってもない事は言っちゃダメっす！
くっそ！恥ずかしいったらありゃしない！！」




臣「あー可愛い。」





「棒読み！！！！！！」









照れない人が居るなら私に紹介して。



このドキドキ、お裾分けするから。




私の心臓、壊れそうやねん。



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