夢見る背中*3

---104 side tosaka ページ17

.



ベッドの横にあった丸い小さなテーブルに持ってきたお皿を置く。




スー、スー、と規則的に寝息を立てて。
頬を触ればさっきより熱い。




臣「………」




前髪を退けてあげて、サラサラと遊ぶ。




「ん゛ん゛…っ」









声が出ないなか、絞り出た声が



色っぽいってよりも…








なかなかのおっさんだわ。









それから30分。

健二郎君が帰ってきた。










.









.









健「ただいま〜♡」


臣「おかえり健ちゃん
……何？その大量の荷物」


健「暇つぶしとー、看病グッズとー、DIYグッズや！


あれ？臣だけ？A寝たん？」



臣「うん。A熱あった。38度」



健「…38度！？？

あいつ昔から、人より基礎体温低いねん。
Aの中で38度って結構高いで」



臣「…まじか」


健「おう。」


臣「…あそこ、多分篭ってた」


健「は？」





PCの部屋を指差せば、ズンズン進んでいきドアを開ける。

おれからしたら訳のわからない羅列が並んだ
Fxの画面のまま止まってるPCを見て、わなわなと震えだしてる。





健「何してんねん…っ！！」



臣「…俺帰るわ。
健ちゃん、三日間しっかり看病と、監視してあげてね」









熱出てるくせに、現実逃避しちゃうやつは
健ちゃん監視の刑だ！




.

---105→←---103 side tosaka

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す