夢見る背中*3

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ほななー！待っとれよー！！バタン！！

と、騒がしく出て行った後いきなりやって来る、部屋の静けさ。

声が出せへん、もどかしさ。







臣「重症じゃん」


「…。」



臣「俺のこと、頼りたくない？」




文字に起こす、自分勝手な思い。




『迷惑かけれない』





臣「…、対処法なんていくらでもあるから」




チラリと見れば、しっかりマスクをしてて。





臣「そんな軟じゃないよ。」



「…っ」


臣「責めたいんじゃなくてさ、頼ってほしいんだよ。
俺だってソウルの事、任せたりしてんじゃん。」



「…ん。」




臣「……、ごめんな。頼りなくて。
これからもご近所付き合い、してこう」




頭をポンポンされて。
おでこに手が下がる。




臣「熱、上がってね？」


「？？？」



臣「体温計どこ？」




体温計が入った棚を指差すとすぐに取りに行かれて、脇に挟まれる。


私、それぐらい自分でも出来るけど。





ピピピっと鳴って取り出せば臣さんに奪われる。






臣「38度3分…ね。」









…上がってるわ。









臣「健ちゃんまだ戻ってきそうじゃないからさ。
おかゆあっためてあげるから寝なさい。」






ひょいと慣れた様子で持ち上げられ寝室としてる部屋に連れて行かれる。







臣「俺どんだけお前のことお姫様抱っこするんだよw」





頼んでねぇわ。



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