candy magic

take 20 ページ21

.



広臣君が出て行き、隆二君がグラスを片付けにカウンターへ寄って来た。

グラスのあったところを、アルコール消毒したら、頬杖をついて動かない。




隆「仕事行かねぇの？」


「動けないんだよ。」


隆「元気出せよ」


「…どうやって。」


隆「臣のこと信じてやれねーの？」


「分かんない。」


隆「そのネックレス握って、『広臣君大好き！愛してる！一生ついてく！』って信じればいいじゃん」


「……隆二君、恋焦がれる女子達を馬鹿にしたよね？」


隆「お前はもっと自信持てよ」


「さっきから言葉投げっ放しだよ」



隆「お前何で臣には素直になれねーの？
俺にはちゃんと気持ち伝えれんじゃん」



「・・・・・。」


隆「不安とか、不満とかってもんは、

男は言われなきゃ分かんねぇよ」



「それが出来たらこんなに悩まないよ。」



「また来るね。」




一言、隆二君に挨拶をしてblueを後にした。









隆「…俺に話してる時点で臣に全部筒抜けだけどな。
分かってねぇよな、あいつ。」




.

take 21→←take 19

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す