candy magic

take 16 ページ17

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「やばいんだけど。トイレ入れないよ」




一度、トイレに寄ってからランチへ行こうと思っていたのに
周りの女性社員の目が、痛い。


萩「今先輩は、全女子社員を敵に回してますから」



「どうしたらいいのよ…。」


萩「少なくとも私は先輩の味方です」


「…藤井〜！(泣)」



抱きつこうとしたら軽く振り払われさっさとエレベーターに乗りに行く藤井。






「あ、あのっ藤井さん！！！映画のチチチ、チケット取れたので良ければ…っ！」



エレベーターの、狭いスペースで短い時間を塗って映画のチケットを渡す男性社員。
彼なりの精一杯のデートのお誘い。

スッと受け取り、内容を見て

「ありがとうございます。妹と行きますね。」


なんて、軽く会釈してお断りをする。
その後はもう、男性社員には眼もくれず、ひたすらドアと睨めっこを始める藤井。


これが普通。
普通の男性社員なら皆藤井を見て、私には見向きもしない。




引き立て役が、イケメンと付き合って、新しいイケメンとも知り合いじゃ、女子社員達はいい気がしない。









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オフィス街に小さな店舗で佇むcafe blue
ここは私達のお気に入りスポットだ。


「こんにちはー」


健「おー！いらっしゃい！Aちゃんと萩花ちゃんやな！ゆっくりしてきぃ！」


人見知りの藤井はマスターの健二郎さんへ挨拶だけ済まし、席を取りに行った



「今日健二郎さん一人ですか？」


健「ちゃうよー！隆二今買い出し行っとんねん」



健二郎さんのよく通る声を聞き、思わず藤井が振り返った。



「…！藤井！」

萩「先輩！」





「「…ニアミス！」」




cafe blueには、広臣君の親友が働いているのを忘れていた…！



健「なんや？どーしたん？隆二か？」



「なんでもないです…。」




お願い、広臣君。
今日だけは、blueに来ないで…。






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