僕と私の契約恋愛

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大きく息を吐いて、目の前の扉をノックする。
聞こえた返事は少し不機嫌な声。


どうしよう、もう一度息を吐こうかな？





「失礼、します……」




ゆっくり扉を押して、そぉっと顔を覗かせた





人「すぐ入りなよー！！！」





自分のデスクに座ってない…

昨日のソファで
両手をソファの上で広げ、足を組み、威圧感を出していた。









人「そこじゃないでしょ。

直人さんの隣、座りなさい」





「……………何をそんなに、怒ってらっしゃるのでしょう？」






人「それを話すからおいでって言ってんのー。



早くおいでよー、もぅっ」









威圧感を出すのをやめ、
手は下げおいでおいでとしてくれる







少し遠目に座れば一瞬睨まれ、距離を詰められた。

逃がす気、ないんですよね。









人「何で一言伝えてから行かないの？」





「副社長、一人にしてって言ってたし…」





人「うわー♡俺情緒不安定の人みたーい♡♡


ってアホか！！！！



違います！直人さんは通常通りです！！！」







「は、はい…(笑)」






人「………出掛けるのはいいんだけど、さ。
明日のリスト出来たから目を通して欲しかったんだよね」





「え、副社長が作られたのですか！？」





人「それなのにぃー、Aってばぁー
哲也さんとイチャコラしてるんでしょー？」






「してません/////」





人「なんのお話してきたのー？」





「週末新年会するんですよ。そのお話でした」




人「へぇー。哲也さんと二人で？♡」





「違いますよ！
律子さんと、璃ちゃんと、営業部の八木さんと橘さんも一緒です」




人「いーなー。俺も行きたーい」




「えぇ！？」





人「哲也さんにいれてもーらおっと♡」









その場で携帯を取り出しタップして、“よし”と一言漏らした。

哲也さんに連絡、したんだよね？



ニヤリと笑ってこっちを見つめる。









人「明日の就任式の後、社内パーティーあるでしょ？
…離れちゃダメだよ。
哲也さんの隣もダメです。






これは、副社長命令」









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