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｢キャハキャハと......うるさい輩だな。ひとまず私が全員狩る。遠隔モードへチェンジ、これより掃討を開始する。｣

裏切り者の右手から光が放たれ、高台から炎を落とす喰種どもが一度に消し飛んだ。どうしてここに、と真っ先に問おうとしたが、あの瞳を俺たちは知っている。

あれは本気だ。余計な会話をしたら説教が始まる。

｢しばらくは近接しかできないから、君たちが私のクインケとなって、私を護って。｣

有馬白狼｢はっくんって呼んだら本気出す。｣

｢はっくん、お願い♡｣

有馬白狼｢張り切って全員殺してやるよ！！！｣

どれもSS越えの実力者。うち、一人はSSSレートになりかねない喰種。あれが全てを手懐けていると思うと、最早狂気。

そして有馬貴将。手を出せば死神が来る。何をどうしたところで、あれの守護者が身の回りのもの全てを破壊せんとする。これは無理だと、俺たちは一瞬で諦めた。

終わりのない戦いを招いたところで、こちらにはデメリットしかない。全滅する。

瓜江久生｢......何を望んでいる。｣

｢君らを護りに来ただけ。｣

瓜江久生｢本当にそれだけだな？｣

｢うん。｣

瓜江久生｢ならいい。足を引っ張るなよ、元特等。｣