記録日:未明 (ページ36)

今日:11 hit、昨日:2 hit、合計:373 hit

. ページ36

ニチャニチャニチャニチャ......

クチャクチャと食う。

ハジメ｢(ガム、うま。)｣

｢聞いてるの？｣

食べ終えて、そしたらごっくん。

ハジメ｢はぁい。｣

｢ノートにはちゃんと書き込みできているね。ご褒美、いる？美味しいケーキを一緒に食べましょ。｣

ハジメ｢えっ、いいの？｣

｢うん。｣

いつからだっけ。僕がそれを長い間クチャクチャと口にするようになったのは。

そうだ。あのちょっとしたご褒美が嬉しくて、少しでも続いたらいいなって思ったんだ。

ハジメ｢あぶなッ、首飛ぶところだった。｣

｢子供たちに手を出すなら死ね。｣

ハジメ｢......ご褒美、もうないですよね。アカデミーにいたときは嬉しかったよ。喰種孤児には優しくしようって気持ちが空回りした連中ばかりで、あなただけは僕に近付いてくれた。嬉しかったよ。ケーキも美味しかった。｣

｢......｣

ハジメ｢ねえ、戻ってきてくれません？｣

｢貴将が死んだ今、私はここで戦う義務がある。傷の舐め合いもなにもいらない。｣

ハジメ｢そうですか。残念ですよ、僕たちの大好きな特等。｣