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初めてのお友達 ページ4
「A、今日はね、あなたの新しいお友達を紹介するわ。いらっしゃい。」
「はい、お母さま。」
そういって連れて来られたのは、王都の大広間。
大きいな、、ときょろきょろする私が面白いとでもいうかのように見つめてくるお母さま。
でも、しょうがないの。
お家の外に出るのなんて今日が初めて。
「ほら、ここよ。」
―――ガチャ
「A、ちゃんとご挨拶はするんだぞ。」
「はい、お父さま。」
そこには、本を片手に、つまらなそうにしている黒髪の男の子と、
まわりを見ながら何かを考えているような感じのくせ毛のついた白銀髪の男の子、
すごく楽しそうに目を輝かせて今にもはしゃぎだしそうなオレンジのアホ毛が特徴的な女の子。
、、、と、その両親らしい人たち。
「じゃあ、いきなりだけど、4人とも、自己紹介からしましょう。」
「セレスタイト領の方から行こうか。」
「はい。ほら、A。」
「はい、お父さま。」
大丈夫。練習通りに、、、
「皆様、お初にお目にかかります、Aと申します。
よろしくお願い申し上げます。」
この出会いから、すでに運命の歯車が回りだしていたなんて、
このころの私たちは、まだ知らない―――――
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作者名：リリィ72194 | 作成日時：2022年3月23日 11時
