ネバーランドと天才と――――― ～３～【約束のネバーランド】 (ページ35)

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#34 帰ってきて《回想》ページ35

rayside

＿＿＿＿七つの壁出発前

レイ「、、、ってわけで、俺ら行ってくることになったから。」
A「そっか、、、流石だね、エマは。凄いな、、、憧れちゃうもん。」
レイ「エマにか？」
A「うん、、、エマは凄いよ、、、私ね、エマに、エマみたいになりたかったんだ、、、」

びっくりだ。
２人は両極端、正反対といえるが、2人揃って同じことを言うのだ。

エマも同じようなことをハウスにいたときからずっと言っていた。

Aみたいにもっと頭よくなりたい、

もっと大人っぽかったらいいのに、

冷静に判断できるのに。

Aの方が私よりお姉ちゃんみたいだし。(まあその通りだが。)

A「エマって後先考えずに動いたりするし、時々やらかしたりするけど、優しくて、
誰かのために一生懸命になれるし、みんなの心を動かすっていうか、いい意味でみんなを巻き込んでいける力があると思うの。

だって現にレイは今ここにいて、世界すら変えようとしてて、みんなそれについてきてる。

可能性とかそういうのじゃなくて、自分の信じたことを全部やってのけるところとか、
私にはないことができて、私に持ってないものを持ってる。

だから私は、エマに、、、なりたかった。」

ないものねだりだけどね、と笑っていった。