【戦国BASARA】勘違い男主 あ、俺? 2

欲しい欲しい ページ3

すげぇもてなされた。

着物は豪華だし、ご飯は温かくて美味しいし、布団がふかふか…贅沢。最高。

でもなんで、俺なんかをこんなにもてなすんだろうか。何かしたっけな、久秀さんに……

「A、箸が止まっているよ」
『あぁ…(すみません、ちょっと)考え事をしていた(もので)』
「ほぅ…私の前で考え事、か」
『(え、なに、不機嫌にならないでよ)貴方のことを考えていた』

嘘は言っていない。断じて嘘ではない。いくら気障ったらしい台詞だったとしても、嘘ではない。

「っ、そうか…」

あれー?選択肢をミスったようだ。久秀さんは赤くなって、怒りをこらえている。
ごめんなさい…

『…久秀(さん)は、何故、俺をもてなし(て、しかも)仲良くしている(のでしょうか?)』
「卿が珍しいからだよ」
『…(頭の緩さがですか)』

これは訊かない方が良かったかもしれない。俺の心が折れる予感が…

「卿は無欲でいて、しかし確かに何かを欲している…私にはそれがわからない。私では、卿の欲を満たすことはできないのかね……それを知りたいから、こうして卿を閉じ込めているのだ」

おっと、久秀さーん??早口な上に難解な言葉を並べられては、俺理解できないですよ!!
無欲だけど…欲しい???久秀さんが俺を満たす??え、なんかえろi…嘘です、ごめんなさい、止めて石はあかん。

俺が欲しいと思うもの…

『帰る場所』

そう、あの家に帰りたい。大学だって途中だ。働いたこともないし、彼女がいたこともない。多くは望まないけど、普通の家庭を築きたい……

『それだけ…(ですかね)』
「……卿も人の子、という訳か」
『あぁ(と、その理論は)…久秀(さん)も(通じますよね?)』

時々、久秀さんがわからない。それは…



俺の理解が足りないからか…!!

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