愛を問う(R.Abe) (ページ8)

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「失礼しま、す…」
恐れながら、会議室へと入り扉を閉める。

「あの、、遅くなりました、？」
入口にに背を向ける位置に座り、パソコン作業をする阿部さんに声をかける。が、特に反応はないままである。

阿部さんの向かいに、私のパソコンが置かれているので、そちらに座る。

「課長を止めてくださって、ありがとうございました。助かりました。」

座っても、目が合わない。
とりあえず、ぺこっとお辞儀をして感謝を述べてみる。

阿部「ん。」

なぜかそっけない。実はこれが阿部さんの素なのか、、？先ほどの仕事中との態度の温度差に風邪ひきそうだった。

マジで無反応なので、さっき自分のデスクでしていた作業の続きを行う。これじゃあ、結局残業してしまっていつもと変わらないではないか。お疲れ様会は、私の聞き間違いだったかな。と諦める。

ちょっと楽しみにしてたのになぁ。

そんなことを思ったところで、集中力が切れた。ちらっと時計を見ると、この部屋に来てから大体1時間くらい経っていた。やばい、集中しすぎて、目の前の阿部さんの存在を完全に忘れてた。ふと視線を上げると、阿部さんとがっつり目があった。

「！」

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