愛を問う(R.Abe) (ページ7)

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向井「あれ、阿部ちゃん先輩が持ってたの、A先輩のパソコンですよね？」

阿部さんに人質？にとられた私のパソコンを指差す。

向井「めーっちゃ怖い顔して、向こうの会議室の方行きましたけど…？」

「えぇ、知らない。なんだろ。」

向井「怒った阿部ちゃん先輩、ちょー怖いんで、頑張ってくださッ『Aさん！！？』」

ビクゥッ！！！

急に呼ばれた声にびっくりして、向井くんと2人目を見合わせて固まる。2人同じタイミングで声がした方を見ると、遠くの会議室の扉からひょこっと顔だけ出てる阿部さん。逆光で表情は見えないが、黒いオーラが、見えなくも、ない。

「…ぁ、はいッ！行きます！！ごめん、行くね。」

驚いたまま固まってる向井くんに声をかけ、会議室へと向かう。

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目黒「康二？何してんの？」

廊下の中途半端な場所で固まって、A先輩を見送る俺に声かけてくる、同期のめめ。

向井「…阿部ちゃん先輩が怖い。」

目黒「ん？あー。まあ仕方ないでしょ。」

向井「え、なんで？」

目黒「お前気づかないの？ほら行くぞ。」

え、なんでなん！？

そう聞いても、めめは笑うだけで教えてくれなかった。

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