愛を問う(R.Abe) (ページ39)

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阿部side.

阿部「で。なんで帰ろうと思ったの？俺のせい？」

違うと言うように首を振って否定される。

阿部「じゃあ、なんで？」

「…一緒にいる資格ないって思って、」

　？？

阿部「どゆこと？」

「ここにいるのがまちがいだったって思って、それで…」

　まちがい？

阿部「ゆっくり話してみて？」

少し震えながらも、深呼吸して話し出した。

「前の職場が、性格があまり…よろしくない女性が、多い職場で、その先輩方より良い成績をあげようものなら、いじめられるようなところで。何人もの人が被害にあってて。わたしも呼び出された時があって。ついに、私もきたかって思った。でも行けば、あなたもできるでしょう？って、いじめるよう指示されて。」

　まさか、やったの？Aさんが？

「…でも、何もできなかった。」

阿部「…ぇ？」

「…止めることも、助けることもできなかった。いじめたくないって思って、ただその子の前で、立つことしかできなかった。」

「反抗してしまったから、次は私の番になった。それまで手当たり次第、標的にになってたのが、私だけになった。」

阿部「…何、されたの？」

「見えないところで、大量の仕事押し付けられて、でも文句言われたり、小突かれたり、殴られたり。とか…」

ぐるぐる巻きにした毛布をキュッと握って、だんだん声が小さくなっていく。

阿部「そっか、、つらかっ『それに』たね…、？」

それに？まだ何かあるの、

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