愛を問う(R.Abe) (ページ24)

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阿部side.

結局行き先を変更することもなく、断られることもなく、家まで着いた。

阿部「どうぞ、上がってください。」

「…おじゃまします。」

リビングのソファに通すと、居心地悪そうに遠慮がちに座った。

阿部「そんな硬くならなくても、ゆっくりしてて。すぐ戻ってくる。」

スーツから少しラフな格好に変えて、キッチンでお茶を準備してリビングへ戻ると、ソファに置いていたクッションを抱えて、ぼーっとしていた。

あ「おまたせ。お茶どうぞ。」

「ありがとうございます。」

あ「あ。敬語戻ってるー」

「…あ、えっと。」

緊張をほぐそうとちょっとからかっただけなのに、なんだか気まずそう。どうしたものか。

〜🎵

急に机の上に置かれたAさんのスマホが鳴る。
どうやら電話みたい。

「ぁ。」

あ「電話？気にしないから、出ていいよ。」

「…うん。」

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