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あなたside.
ガラッ
返信を打っている最中に個室の扉が開いたので、阿部さん帰ってきたかと目を向けると、知らない男がいた。部屋でも間違ったか。まあこういう店では「あるある」だろう。
男「何。1人なの。」
「いえ、違いますけど。部屋。間違えてますよ。」
この部屋の状況でどうしてそう思うのか。
明らかに2人いる量の食器たち。バカなのか。
男「よく見たら可愛い顔してんじゃん？ね、一緒に抜け出さない？」そう言って腕を掴まれそうになるので、、慌てて立ち上がり避ける。
「いえ。行きません。」
男と対峙したところで、これまた知らない女の子が部屋に入ってきた。
女「いた！！！帰ってこないと思ったら、何してんの？何この女。知り合い！？あんた何？」
怒り爆発でヒステリックになって、私に詰め寄って叫んでくる。
男「俺は今こいつ口説いてんの。帰れ。」
女「は？？何言ってんの？？ねぇ、コイツに何したのよ！？」
「いや、何も。初対面だし、名前も知らない。私は断ってます。」
男「は？おとなしく着いてこいよ。」
「行きません。」
腕を掴んでこようとするので、手を引っ込め女の子がいる入口側へと逃げる。
「最低。もう知らない。コイツと仲良くすれば？」
ドンっと室内側へ突き飛ばされ、よろめいた所を男に腕を掴まれ、壁を背に男の正面を向かされる。
これはまずい。
力が強くて、振り解けない。
やけに冷静だった。
「別れる。さよなら。」
何とか振り解こうともがいているうちに、そう言って女の子は足早に出ていった。それに気を取られたのか運良く力が緩んだので、振り解いて距離を取り男を見上げる。まだ何か言うか。と身構えていると、タイミングよく部屋に阿部さんと店長さんが入ってきた。
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作者名：紫 | 作成日時：2023年8月4日 2時
