信じたい18 ページ8
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阿部「よく頑張ったね。」
「はい…」
なんか、ふわふわしてて変な感じ。先生の口車に乗せられている気もする。この今の状況がおかしいわけじゃなくて、正解なんだよって言われたような、なんか。なんか、そっか…ってどっちの心でも納得できた、気分。
もう一度呼ばれ、また違う診察室へ入ると、また違う医師の先生がにこやかに迎えてくれた。大丈夫だよと思わせてくれるような言葉をかけてくれた。今の症状に合わせた薬が処方され、あとヒアリングの内容をまとめたものと、診断書が発行された。自分ごとではないような感覚で、やっぱりふわふわしている。
突発的な症状が出ることもあるらしい。気にしないようにすることが、もうすでに意識しているということ。それが理解するのに少し難しかった。
薬をもらい、阿部さんの家へ帰宅。
阿部「お疲れさま。何か飲む?」
「大丈夫です。いりません。」
少しひとりになりたかった。
阿部「そっか。じゃあ、あのさ。やってほしい事があって。説明してもいい?」
そう言われて出された紙、書かれていたのは何か会社でトラブルがあった時の連絡先だった。
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作者名:紫 | 作成日時:2023年12月30日 11時