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信じたい17 ページ7
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そっと布団をかけてあげれば、ぱちっと目があいた。
阿部「ぁ、起こしちゃったね、ごめん。」
「ぇ、あ。わたし、寝て、ました…？」
阿部「うん、くまと一緒にね。」
「…ぁ。目黒くん、向井くんは、？」
阿部「2人なら、さっき帰ったよ」
「挨拶できませんでした…」
阿部「明日また会えるよ。2人ともゆっくり休んでねって言ってた。大丈夫？辛いところない？」
背中を支えながら聞けば、目をそらし、「…ない、です」と呟く。見たことある光景。ぎゅうっと強く抱きしめて背中をトントンすれば、小さな声が聞こえてきた。
「……少し、心が苦しい、、です、」
阿部「苦しい…？」
「なんか、自分じゃない自分が、いる感じ？で、…ごめん、なさっ、よくわからなッくて」
阿部「大丈夫、大丈夫だよ。」
背中をさすりながら、落ち着かせる。
阿部「病院。行こっか。」
「病院…ですか、？」
阿部「苦しさ和らげてもらいに行こう？、」
「そんなこと、できますか…？」
阿部「うん。きっと大丈夫。準備しよっか」
そう言って、テキパキと準備をさせられる。病院に着き、何を聞かれるのか、何を言われるのか、怖くなる気持ちを抑えながら、診察の順番を待った。
通された小さな個室。いまどう言う状況なのか、何が原因で、いつから起こったのか、順番に説明していく。思い出して怖くなる時も、言葉に詰まってしまう時も、阿部さんはずっと手を握っててくれた。一通り話して、待合室で待つよう言われて、もう一度待合室へ戻る。
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作者名：紫 | 作成日時：2023年12月30日 11時
