愛を問う(R.Abe)３ (ページ42)

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過去の代償.8 ページ42

あなたside.

深澤さんは真っ青な人事さんを抱えて、わたしは資料などを抱え会社まで戻って来た。

阿部「あ。Aさん、、ってその荷物どうしたの！？」

明らかに1人では待ちきれない量の荷物を抱えていたのを阿部さんに見られてしまい、驚かせてしまった。

「あ。あべさ、んわっ、、」

阿部「…っと、セーフ、、これ持つね。」

話しかけられたことに動揺してしまって、落ちそうになった荷物を助けてくれた。

阿部「どこまで？人事の部屋？」

「はい。人事までで。深澤さんの名前を言えばわかるからって言われました。」

阿部「そうじゃん。てか、ふっかは？Aさんに荷物持たせて、あいつ何してんの？」

　顔がっ、険しい…！

「今日の担当の方が具合悪くなってしまって、その方を連れて帰って来てくださってて。」

阿部「えっと、、人事さん？」

「あ。そうです。心配なので、私も行こうかと。」

阿部「ん。じゃあ、俺も行く。」

「えっ。でも、仕事…」

阿部「キリついてるから、大丈夫。」

　…ふっかといっしょとか心配だもん

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人事まで荷物を届け、2人の元へと戻る。
空いていた会議室の片隅で、人事さんは俯いて座っていて、深澤さんは人事さんの横で困った顔で人事さんの背中に手を当て、様子を見ているようだった。

「具合どうですか…？」

そっと近づいて、しゃがんで目線を合わせて、人事さんに声をかける。

私達の上の方で阿部さんと深澤さんが互いに「おつかれ」と言い合っている。

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