愛を問う(R.Abe)３ (ページ38)

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過去の代償.4 ページ38

あなたside.

会場に到着し、代打として交代する。

「お疲れまです。」

同期「わーん！！Aちゃん！急に頼んでごめんねー！！来てくれてありがとう！原稿とか困った時用の資料とか、いろいろ用意してるから、使ってね！何かあったらすぐ連絡してくれていいからね。じゃあ、取引先行ってきます！失礼します！！！」

「え、わっ。えと、いってらっっしゃい。」

同期の彼女に声をかけるなり、必要事項をざっと説明され、山のような資料を渡され、嵐のように会場を後にした。

明るく気さくに話しかけてくれるこの同期。誰にでも態度は変わらず、責任感があり、表裏もない子だからこそ、きっとこういう場に引っ張りだこで人事や取引先からも信頼を得ているんだろうなと思う。

人事「そんな、慌てなくても…」

これには人事の人も苦笑い。

人事「Aさん、きてくれてありがとね。」

「いえ、急ぎの予定もなかったので、お力になれるのであれば。」

人事「そう言ってもらえると助かる。じゃあ、さっきの同期の説明に捕捉させてもらうね。午後からは、中途採用がメインだから、中途で入ったAさんにはたくさん質問くるかもしれない。大丈夫？」

　”大丈夫？”

たぶん何気なく言われた言葉だけど、なぜか他にも多くの意味が含まれている気がした。

「はい、大丈夫です。頑張ります。」

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