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過去の代償.2 ページ36
阿部side.
今日は、Aさんが会社説明会に行くらしい。もう今朝からソワソワして仕方ない。心配しすぎも良くないのはわかってる。でも…
「無理しないで、がんばってね」と見送ったものの、遠ざかる彼女の背中を見ながら、会社や取引先以外の、見ず知らずのたくさんの人の前に立つことをとても心配していた。
阿部「んー？」
だってあんなに可愛いんだよ？
会社目当てじゃなくて
Aさん目当てで
人が集まることが
目に見えてる
阿部「…だめだ、やっぱり心配ッ！！！」
変な奴に絡まれたらどうしよう
でも、俺も仕事があるし…
……うーん……
あ。そうだ。
今日担当の人に連絡してみよ。
それで、ちょっとお願いしよう
確か担当は以前俺と同期が
トラブった時に対応してくれた
あの人だった気がする
Aさんの過去知ってそうな
様子だったし…
阿部「よし。…うん。それがいい」
そうと決まれば…
阿部「ごめん。後にして」
横から誰かに声をかけられたが、それどころではない。見向きもせず断りを入れ、自分のデスクに戻った。
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作者名：紫 | 作成日時：2023年12月30日 11時
