VALENTINE ページ34
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阿部「わぁ、今日は豪華だねぇ。」
用意した料理に、時折「うまっ！！」とか声を上げながらたくさん食べてくれる姿に安心する。
「あの、渡したいものがあって。」
阿部「ん、なに〜？」
いい感じにお腹いっぱいになり、片付けも一通り終わって。ここからは2人の時間。お茶を淹れて、デザートを用意して、リビングのソファでくつろぐ阿部さんのもとへ。
「これ。」
そう言って阿部さんに差し出したのは小さな紙袋。
阿部「？？」
不思議そうに紙袋を受け取って、中身を見る。
阿部「これ、なんで？？ぇ。どうやって？、」
「極秘ルートで手に入れました。」
紙袋の中身を見て困惑する阿部さん。
それもそうだ。なんたって、入手困難な幻のラムネと言われる「レインボーラムネ」なのだから。
チョコではなく、他の人とはちがう特別感を出したくて、ラムネが好きというのを聞いて選んだものだった。ずっと食べたそうに話をする姿が印象的で、頑張って用意してみた。
阿部「うわぁ…まじか、、嬉しい、」
喜びというかもはや感動してる彼に、少し言葉を添える。
「少し遅くなってしまいましたが、ハッピーバレンタイン、です。その、だいすき。です。私のゆっくりなペースに合わせてくれてありがとうございます。迷惑でなければ、これからも阿部さんの隣にこれからもいさせてください。」
阿部「俺も大好きだよ。これからも俺の隣にいて欲しいし、ふたりのペースで進んでいこうね。まあ、嫌って言っても離す気はないんだけどね？」
イタズラに笑う阿部さんに手を引かれ、ぎゅっと抱きしめられれば、途端に逃げられない。
阿部「ホワイトデー楽しみにしててね。」
今週はきっといつもより甘めな週末
fin.
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作者名：紫 | 作成日時：2023年12月30日 11時
