愛を問う(R.Abe)３ (ページ29)

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見守り隊(別部隊).10 ページ29

あなたside.

安心感からなのか、寂しかったからなのか、会えた嬉しさなのか、なんで自分が涙しているのか、自分でもわからなかった。

阿部「んん〜？んふふ」

なぜかな。この状況に、むふむふ笑っている彼。

阿部「出張が早く終わってね、顔見たくて来ちゃった。でも、こんなにむぎゅッとしてくれるなんて、嬉しいなあ。」

「…あの。」

阿部「なーに？」

なんとなく落ち着いて、体を離してみれば、とびきり優しい顔で話しかけてくれる。

「おかえり、なさい。」

阿部「ふふっ、うん。ただいま。」

そう言って、少し濡れた目を拭ってくれる。

「あの、今日のご予定は…？」

阿部「特にないよ、帰ってきたばかりだからね」

「じゃあ。その。迷惑じゃなければ、、」

阿部「ん？」

「その。一緒にいてくれませんか…？」

「このまま近くにいて欲しいです」

阿部「もちろん。じゃあ、今日はずっと一緒にいよっか。それだけでいい？」

「…手繋いで、ぎゅってしててほしい。」

阿部「ふふっ。わかった。」

律儀にそう頭を下げる彼女をまるっと包み込んだ。

阿部「じゃあ、俺からもお願い。」

「お願い…？」

阿部「それはさ。友人さんでもやろうと思えばできるじゃん？…一緒にくっついて寝てたし。」

「…？、ぇ？？」

　なんで、、ぇ？

阿部「ずるい。Aさんを癒すのに、俺にしかできないことがしたい。」

「阿部さんにしか、できないこと？」

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