見守り隊(別部隊).7 ページ26
阿部side.
阿部「ただいま〜…?」
無事に商談が終わり、早く帰れることになって朝イチで帰ってきて、Aさんの家に来てみた。
今日は俺からサプライズ。いつもなら起きてるこの時間。驚いて出迎えてくれるかと思ったら、静かなまま。
靴はあるから、家にはいるのかな…?
こっそりリビングへ入ってもいなくて、多少待っていた荷物を床に置いて寝室を除けばベットが大きく膨らんでいた。
…???
阿部「ぁ。」
びっくりした…友人さんか
ちらっとベットを除けば、狭いのにぎゅうぎゅうになって、身を寄せ合って気持ちよさそうに寝てる顔がふたつ。手をぎゅうっと握り合って、今まで見たことない穏やかな寝顔に、安心していることがよくわかる。
長年の信頼関係には勝てないなと、少しへこむ。けど、少しでもこの状況が良くなるのなら、お任せするしかない。いつかその場所を俺の場所にしたい。というか、今からでも変わって欲しいんだけど。え、ずるい。
とか思ったりして。
…完全に嫉妬だな
嫌な気持ちが込み上げてきているのがわかって、でもそんなの、どこにもぶつけられないし、吐き出せないし、言ってはいけない。
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作者名:紫 | 作成日時:2023年12月30日 11時