愛を問う(R.Abe)３ (ページ24)

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見守り隊(別部隊).6 ページ24

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友人「阿部さんに、そのこと伝えた？」

「…言っ、てない」

友人「言えない？」

「迷惑かけ、たくない。」

友人「Aさ、なんで私が来たかわかる？」

「ぇ？」

友人「迷惑なんて思わなかったよ？嬉しかった。むしろなんで、すぐ言わなかったんだって思ったくらい。」

「…ごめん。」

友人「阿部さんも同じじゃないかな？頼ってくれるのを、SOS出してくれるのを待っているんだと思うよ。」

「…そうかな」

友人「きっとね。私にはさ？そばにいてほしい。って言ってくれたじゃん。阿部さんにはどうしてほしい？」

「近くにいて笑っててほしい。笑顔で、手繋いで、ぎゅってしててほしい。…少しは元気になる気がするから。」

友人「それ、そのまま伝えてごらん？きっと阿部さん、飛んで帰ってくるよ笑」

「まさか」

友人「明日帰ってくるんだっけ？」

「そう。」

友人「じゃあ、明日に備えて、寝よっか。…一緒に寝る？」

「ん」

友人「懐かしいね。じゃあ、ベッドいこっか。」

かつて、そうしていたように、1人用の布団に身を寄せ合って入れば、懐かしい安心感からすぐに眠気が襲ってくる。

　もっと甘えていいんだよ？

　怖がることない

　きっと阿部さんも待ってる

　少しずつでいいからね

　必ず戻れるから

　何があっても
　
　すぐに助けるから

　安心して寝てね

　おやすみ

　

意識が途切れる直前、そんな声が聞こえた気がした。

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