愛を問う(R.Abe)３ (ページ21)

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見守り隊(別部隊).3 ページ21

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出張へ行く少し前、俺はAさんの友人と会っていた。理由は、どうにも精神が不安定なままのAさんを気遣ってのことだった。

阿部「お久しぶりです。すいません、急に呼び出してしまって。」

友人「いえ、あの。この事、Aには…」

阿部「言ってません。」

友人「…。それで、相談事というのは。」

クリスマス頃に起きた事、それ以降の様子を話す。

阿部「心配かけないようにと思ってのことなのか、平静を保っているようなんですが、隠しきれてなくて。仕事のスイッチが入れば大丈夫そうなんですが、でも無心と言った感じで。

話す時も敬語に戻ってしまって、常に距離があって、何かに怯えているんです。

その不安な気持ちを受け止めることはできても、無くすことができない。俺がもっとどうにかできれば、って思っても、どうしたいいのかわからなくて、、相談しに来ました。」

最初は、Aさんに言わずに会いにきたことを怒っていたようだったが、話を聞くうちにだんだんと真剣な表情に変わり、俺の弱音を最後まで聞いてくれた。

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