愛を問う(R.Abe)３ (ページ3)

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信じたい13 ページ3

あなたside.

阿部「ん、わかればいい。2人に会う？どうする？」

頭をポンっと人撫でしてから離れ、押し入れから布団を取り出している。

「…ふたりのことは全く記憶になくて、でも、、ぁ。手伝います。」

阿部「ん、ありがと」

抱えきれず床に落ちた枕を拾い上げる。前が見えず、壁を頼りにヨタヨタと歩く阿部さんを後ろから支えながら廊下を進んでいく。辿り着いた先は、もちろんリビングなわけで。

向井「ぉわ、あべちゃん！そんな多いなら、言ってくれたら取りに行ったのに。それ前見えてへんやろ、ああぁ、あかん！そこ物がある。もうちょい右！右！！そこ！そこならなんもない！よし！おけー！！！・・・・って、ぇ。Aさん！？…も、大丈夫…なん…？？」

向井くんの的確な指示のもと、阿部さんが布団を手放せば、急に対面しお互いびっくり。視線に耐えきれなくて、床に吸い寄せられるようにその場で正座して、頭を下げる。

「あの。助けていただいたと聞いて。でもお2人のことは全く記憶になくて、、その。申し訳ありません。」

怖がる必要なんかないのに、何を言われるか妙に怯えてしまって、感謝を伝えたいのに、口から出たのは謝罪だった。いやいやいや。と恐縮する2人を横目に、お見通しな阿部さんに次の言葉を促される。

阿部「…それだけじゃないでしょう？」

「…その。ありがとう、ございます。」

頭は下げたまま、小さくなってお礼を言う。

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