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プロローグ ページ2
ポツポツと雨が降りだしていた。
今日のテレビでは降水確率が10%だったのに、どうゆうことか外は暗く、薄気味悪かった。
ここ歌舞伎町では最近、ドシャ降りにも関わらず傘もささない奇妙な子供が出るとか。
そんなのはただの噂で誰も信じてはいなかった。
だから、本当に実在しているはずがない、と新八は思っていたのだ。
「やっぱり降ったなぁ....。傘を持ってきて正解だったかな」
雨が降っていることに気づいた新八はそう呟いた。
＿＿＿＿そのときだった。
雨の中、傘もささずに歩いている子供を見かけたのは。
「あれ....こんな雨の中、傘をささないなんて、大丈夫なんだろうか...」
もちろん、新八も噂を聞いたりしていたが、そんなのはお構いなしに、話しかけにいった。
「ねぇ、君....大丈夫？」
いつもなら、話しかけに行かないくせに何故だか今日は話しかけにいった。
「.....怖がらないの....」
少女はそう呟き、少しだけ顔をあげた。
「....もちろん。ねぇ、良かったらなんだけど、万事屋に来ない？」
そっと傘をさしだし、新八が聞いてみると、少女は少しだけ頷いてみせた
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