1話 ページ2
Aside
今日は、学校の日....つまり平日だ。
めんどくさいなぁ〜.....
「ほら、Aっ！！早く、起きろよっ！！」
朝っぱらから、大きな声でハルトはそう言う。
うるせぇな.....。おめぇは私の、お母さんにそっくりだな！！
「んー、嫌だ...」
しかし、私が言えば、アイツは私を布団から追い出そうとする。
主人の言うことも聞けないのか、アイツ....
「ったく。くたばれば良いのに。」
「おい。くたばったら、お前の生活はどーなんだよ？」
「あー、やっぱりくたばんないで。」
「どっちだよ。」
なんて、会話をしてる内に制服に着替え、朝食を済ます。
「行ってきまーす....」
誰一人いないのに、行ってきますを言わなきゃいけないのがめんどくさい。
誰に言ってんだろうね....？
「ねぇ、サーヴァンプって、みんなこうなの？」
「そんなわけねーだろ。みんながこうな訳ねーよ。人間みたいに、性格だって異なる」
ハルトは、黒いハムスターになり、私の肩の上で話す。
あれっ、お前日光に強いとか言ってなかったっけ....？
「みんなは、知ってんの？」
「知らねー。だって、教えてねーもん！」
お前、その姿だから許されるけど、青年で『もん』とか言ったら気持ち悪いだけだからな？
「なー、ハルト。兄弟戦争とかするんだっけ？」
「ん？おう、そーだな。んだよ。お前も、参加したいのか？」
「なわけ。めんどくさいよ。学校に行くのも、息をするのも、めんどくさいのに.....」
「おいおい。頑張ろーぜ。」
そんなことを言ってれば、学校に着いていた。
....にしても、戦争かぁ。
私が、参加するわけないでしょ。
めんどくさいのに。
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