検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:8,264 hit

あの日、君に会えたから ページ25

吊戯side


あの日、君は大きな挫折をした。


この意味、分かるよね。


この花束を買った花屋の店員は、実は前に吸血鬼に襲われかけていた人で。


命の恩人として俺はタダで手に入れることが出来た。


....まぁ、結局は俺は出してないんだけどね!


「この花束、喜んでくれるかなー」


「あ、吊戲。俺たちに言いたいことがあるんじゃなかったっけ」


そうそう、そうだった。


「今から俺たちはAちゃんの両親の墓に行くんだよ」


「アイツの両親の....墓....か」


「そう。きっとそこにはいるはずだから」


今日はAちゃんの両親の命日。


君はあの日、本当に苦しんだと思うよ。


他人事だと思われるかもしれないけれど、本当にそう思う。


そして俺はあの日、君に会えたからその罪の重さを知ったんだ。


会わなければきっと何も思わなかったかもしれない。


俺を憎んでいたって君がそれを糧として生きていてくれるのなら。


それでいいと、思えたんだよ。


あの日、君は大きな挫折をした。


だけど、あの日があったから今の君はある。


だから自分を責めたりなんかしないで


ちゃんと、生きていて。


「____ほら、やっぱり来てた」


墓の前には沢山の花束と少しの線香の匂いがあった。


いつかただいまと言える場所を作ってほしい。


そこに俺もいていいのなら


笑いあって憎しみあって可哀想だなんて思わずに


生きていきたいな。

なれるかな→←番外編 欠けている



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
12人がお気に入り
設定タグ:サーヴァンプ , C3   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

つばさ(プロフ) - それは良かったです! (2017年7月5日 3時) (レス) id: 438b88ff01 (このIDを非表示/違反報告)
天野ピンク(プロフ) - つばささん» つばささん!絵、載せられましたよ! (2017年7月4日 23時) (レス) id: acc5db1e87 (このIDを非表示/違反報告)
天野ピンク(プロフ) - つばささん» そうなんです!!載せられないけど、良かったらまた、書いてください♪ うーん・・・謎、なんですよ。載せられる用になりましたら、載せますから! (2017年7月2日 0時) (レス) id: acc5db1e87 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - ありがとうございます!…載せられない…謎ですねw (2017年7月2日 0時) (レス) id: 438b88ff01 (このIDを非表示/違反報告)
天野ピンク(プロフ) - つばささん» すっごく可愛くて、好きな絵柄でした!すっごく載せたいのですが、URLはあっているのに、載せられません.....なんででしょう? (2017年7月2日 0時) (レス) id: acc5db1e87 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:天野ピンク | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2017年6月16日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。