38話 ウソつき【ピンクside】 ページ40
中島先生、すぐ目を覚ますって言ってたのに......
「なんで.....起きないの.....」
またいつもみたいに、からかってるんでしょ?
「私、水谷さんの....なんだったのかな......」
話しかけても、私の言葉は、虚しく消えていった。
中「まだ、いたんですか。」
「!中島先生.....」
中「今日で1週間になりますよ。文化祭.....どうするの?」
文化祭は.....にぃにお願いして...
「夏休み明けになりました。せめて、水谷さんに楽しい思い出を作って欲しいから....」
中「まさか....なにか、企んでる...?」
さすが....ドクター。いや、関係無いかな?
せっかくだから、昔話を聞かせてあげようか。
「昔、少女は人間でした。楽しい日々を過ごしてました。そんなある日のことです。少女はある力を手に入れました。その力で少女はたくさんの人の命を奪いました。そして、少女はたくさんの人の前から、消えました。.......おしまい。」
これは、昔の私。最後は私をみんな覚えてないの。
「中島先生。私は死にます。それは、今日かもしれません。グラグラの世界で生きています。」
中「天野さん....?」
同情なんて、しないで?
私、本当は同情なんて大っ嫌い。
水谷さんは、同情なんてしない。そう思ったの。
私は思うんだ。それでも、良いから、幸せに生きて欲しい。
「私は、水谷さんに幸せに生きて欲しい。私は、ヒーローにも唯一無二にも、なれないから.....」
水谷さんが、羨ましかった。
私とは、違って、貴方はヒーローになれた。
「いつか、人間は忘れてしまいます。
バケモノでも、私のこと忘れるでしょうね」
忘れないで。なんて、言わない。
そんな、贅沢言わないよ?
中「でも、ずっと、寝てないじゃないですか.....」
「良いんですよっ!いつでも、お帰りって言えるよーに、待ってるんです。」
例え、起きなくても、私は待ってる。ずっと、待ってるから。
「でも、これは、迷惑....でしょーねっ。」
中「水.....神奈は、人間に戻ってきてたんだ。もしかしたら.....君の、お陰だね。」
「......そう.....ですね....!」
そっか。良かった。
人間に、なれない私。
きっと、知ってる私の過去。
私は自分の過去、忘れたよ。
ねぇ、水谷さん?私が記憶をなくした時、めんどくさいって思ったでしょ。
「ああ.....私は、嘘つきだなぁ....」
本当は、貴方も私を忘れる日が、来るのにね。
「忘れ.....ないで.....」
本音が少しだけ、溢れるなんて。
番外編 36話のその後【ピンクside】→←37話 限界に…近いから…【神奈side】
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妖狐ゆっちー☆ - 天野ピンクさん» 移行ありがと〜(*^▽^*)自己紹介もしときましたっ☆ (2017年7月16日 15時) (レス) id: 9dded9e32a (このIDを非表示/違反報告)
天野ピンク(プロフ) - 妖狐ゆっちー☆さん» 続編、出来たよー! (2017年7月16日 13時) (レス) id: acc5db1e87 (このIDを非表示/違反報告)
妖狐ゆっちー☆ - 天野ピンクさん» ありがと〜(*^▽^*)神奈の過去がついに判明っ!お陰で3話もやってしまった…旭とLINE…w46話ヨロ(`・ω・´)スク!と、移行…ってできる? (2017年7月16日 11時) (レス) id: 9dded9e32a (このIDを非表示/違反報告)
天野ピンク(プロフ) - 妖狐ゆっちー☆さん» 全然、大丈夫だよ!むしろ助かった〜!42話、出来たよ!あと、合作の方も、参加するね! (2017年7月15日 15時) (レス) id: acc5db1e87 (このIDを非表示/違反報告)
妖狐ゆっちー☆ - 新しい合作作ったよ〜☆今回は探偵系☆能力付きだよ〜(。・ω・。)参加してもらってもいいかな? (2017年7月15日 14時) (レス) id: 9dded9e32a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天野ピンク,妖狐ゆっちー☆ | 作者ホームページ:http//
作成日時:2017年6月15日 17時