私たちにとって、日常ですが？

30話　優しくされた日【ピンクside】 ページ32

マフィアに、指名手配？水谷さんが？


それに、マフィアに警戒......か。


何だろ、嫌な予感しかしない。


水谷さんに何かあったら、私が助ける。


絶対に。


兄さんも、にぃも、菊も私の正体を知らない。


私は知られてはいけない存在......


もし、私の正体を話してしまえば.....


そこはたちまち、血の海となるだろう.....


話しても、話されても、いけないの。



「も、行こ.....」


私はその病院から出ることにした。



「あっそう言えば、菊は？」


疑問に思い、スマホの電源をつければ、一通のメールが入っていた。



「メール？菊から？」


開いてみれば、こう書かれていた。


[都築さんから、命令が下ったんで、帰るね☆会えて安心したし、楽しかったよ〜♪じゃあ、まったね〜！！]


と。.....もう、来なくても良いんだけどな。



「ハァ〜....んー、夏休みになったら帰るかなぁ！」


久しぶりにみんなの顔、見たくなったし！


元気にしてるかな〜？




「ただいま〜。」


今はクロしかいなくて、誰もいない状態。



「ハァ〜！つっかれたぁ.....」


ベッドにダイビングして今日のことを思い出す。


いろんなことがあって、水谷さんが倒れて......


気づけば、寝てた。



昔.....と言ってもそんなに昔じゃない。


私が小学6年の時.....つまり、前の学校から転校してきた時に優しそうな人達に拾われた。



？「ねぇ、貴方。私達と一緒に、暮らさない？」



？「一人で行く宛もなさそうだし、来ないか？」


生まれて初めて人間が、私に優しくしてくれた時だった。



「行く.....」


あの時、手を伸ばすのは、間違っていたの＿＿＿＿＿＿＿？



「......はっ！！」


目が覚めると、朝で汗だくだった。



「うーわー！シャワー浴びてこよ....」



＿＿＿＿＿＿昔は家族5人で暮らしてた。


家族と言っても、みんな拾われて来たんだけど。


兄さんは、関西の方。


にぃは九州の方なんだって。


2人とも、昔は仲良かったのにな......



「よし！シャワーも浴びたし、着替えたし！！行ってきまーす！」


今日は休日。早速、水谷さんのお見舞いだっ☆

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