真祖の本当の末っ子ちゃん

5、もう、やだこの人。 ページ6

Aside


桜哉に無理矢理椿兄さんの案内をしてもらっていた。


『いや〜、それにしても、桜哉がいて・・・・！？』


桜哉「ん？A、どうした？」


やっ、ヤバイ！！！アイツが・・・アイツがいるで！！！


『さささ桜哉！！！走って！！』


桜哉「ハァ！？なんだよ・・・うわっ！！」


私は桜哉の手を引っ張り無理矢理走る。



『とは言え、大丈夫？桜哉。すごい体制だよ？』


桜哉「うるっ、せぇ！ちょ、タンマ！！』


『タンマァ？この世にね、あるのは、人生停止と失望だけなのよ！』


桜哉「極端な世界だな！！」


まぁ、私世界に失望してるからね。
そうゆう、サーヴァンプなんだけど。


「あれー？Aちゃん、どこに行くの？」


うげっ！！ちょ、コイツ人間じゃないじゃん！！


『な、んで・・・』


「なんで？それは・・・





愛だよ！愛！！」


また、始まった。恋だの愛だの、幻想なのに。


『心底、興味がないよ。』


「もう、大好き！！」


通じないよ！！もう、やだこの人・・・


桜哉「えっ、えっと・・・？」


桜哉だけが、ついてけない様子。
仕方ない・・・説明するか。


『ハァ・・・冬薔薇秋都。「月都だけど！？」・・・えっと、C3に入ってまーす。』


桜哉「しっ、C3！？」


ああそういえば、椿兄さんは、C3が嫌いだっけ？


『闇夜トリオは？』


月都「いないよー。俺だけが、任務できたの。てかさ、これって運命！？主人にして！！」


ハァ・・・コイツは、すぐこれだ。


桜哉「なぁ、お前らって付き合ってんの？」


そう言うのも無理はない。
そうだね。うん。離せよ。


『いつまで、抱きついてんの。』


月都「えー？だって、好きなんだもん！」


可愛くねぇよ。


『私、これから、兄さんに会いに行くの！！はーなーせー！！』


月都「愛に・・・！？」


ちょっと！？どうゆう変換してんの！？もう、やだ！！


『力、使うよ？』


そう言いにっこりと脅す。


月都「はっ、はい・・・・・」


『うん。永遠にじゃあね、冬薔薇月都。』


私が力を使うと、正直アイツが色々とヤバいからね。時々こうして、脅してる。


「！じゃあねー！！今度、主人にしてねー！」


『ハ？嫌だよ？』


私が名前を呼べば、態度が変わる。
単純な奴だな。心底、興味ないけど。


桜哉「なぁ、アイツっていつもこうなのか？」


『うん。初めて会ったときは、冷たかったんだけどねー。』


桜哉「へー。」


ま、とにかく椿兄さんの元へ急がなくっちゃね。

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