いつまでも枯れない花【青】 (ページ34)

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幸せとはページ34

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何の音…？
病室の扉を開けると、ベッドの横に倒れ込む流星くんとその目の前にガラスの破片。

『流星くんっ？！どうしたの、ベッドから落ちちゃった？先生呼ぼうか』

ふと左腕を見ると、浅めではあるけど切り傷があって結構血が出ている。

もしかして…

紫「流星！大丈夫か？」

すぐ濱ちゃん先生が駆け付けてくれて、ベッドに寝かしてくれた。

『濱ちゃん先生…流星くん、腕が…』

紫「腕…？」

濱ちゃん先生は左腕を見て、慣れた手つきで手当てをし始めた。

紫「流星、腕切るのこれが初めてじゃないねんで。」

『えっ？』

流星くんの腕をよく見ると、今付いたばかりではなさそうな少し乾いた傷もあった。

『流星くん…どうして？』

聞いてはいけないんだろうけど、つい気になって聞いてしまった。

青「好きな人のこと…幸せに…できひん。俺は…情けない…から。そんな俺、嫌に…なってん。」

私は流星くんに思い切り抱きついた。
そうして、ゆっくり背中を撫でる。

『私、幸せだよ？流星くんにまた会えて。こうやってお話出来て…。だけどね、そうやって自分を傷つけちゃうのは悲しい。』

青「俺…歩けへんから、Aちゃんのピンチに…駆け付けられへん。これから…手を繋ぐことも…抱きしめてやることも…出来ひんくなる」

『それでもいいの！ただ隣にいるだけで幸せなの。流星くんが笑っていてくれるだけで、幸せなの。』

流星くんはそっと、抱きしめ返してくれて
そしてゆっくり微笑んだ。目に涙を浮かべて。