闇の鼠は猫を喰らう ページ19
『リクオ様!彼女たちだけで帰るのは危ない気がするので追いかけてきます!』
リ「氷麗!?」
リクオが呼び止めようとするも、すでに氷麗はカナとゆらのもとへ行っていた
氷麗が一番街に行くとそこには鼠に囲まれたゆらとカナがいた
ゆ「その子を離しぃ!その子は関係ないやろ!」
だが、旧鼠がそれに従うはずもなくゆらに式紙をしまわせた
旧鼠がゆらを殴ろうとした瞬間、氷麗が飛び出した
『おやめなさい!』
旧「なんだぁ?これはこれは、三代目の側近様ではありませんか」
『うちのシマで人間傷つけるなんて、若が黙っちゃいないわよ』
ゆ「なんで妖怪が私たちを…」
ゆらは妖怪が人間を助けたことに戸惑いを感じた
旧「おや?いいんですか、大事な人間が傷つきますよ?」
いつのまにかゆらとカナに小さな鼠が集まっていた
『くっ』
氷麗は抵抗できず、旧鼠に気絶させられた
『うっここは…』
目が覚めると、ハムスターの籠のようなものに入れられていた
ゆ「ん…なんや」
ゆらは起きて旧鼠に抵抗しだした
ゆ「この子は関係ないゆうたやろ!離したりぃ」
旧「まだわかってないようだな。式紙をもってないお前はただの女だってこと、教えてやろうか」
旧鼠はニヤリと笑い、ゆらに近づく
旧「だぁれも助けになんてきませんよ…」
『いいえ、若なら必ず来ます!彼女たちに指一本触れされない!!』
ゆ「あんた、なんで…」
旧「あんなひ弱そうな三代目が来たところで、どうにもなりませんよ。知っていますか?人間の血は夜明け前が一番ドロッとしてて美味しいんですよ」
旧鼠は籠のなかに入ってくる
『近づかないで!溝鼠風情が…凍てつく刃に畏れ裂かれよ!散れ【呪いの吹雪・刀結晶】』
雪の結晶が舞い散って旧鼠たちを襲う
旧「ぐっやってくれたな、雪女!!」
氷麗の着物が引き裂かれる
『っ』
ゆ「雪女やて!?」
氷麗は本来なら旧鼠なんかにやられるはずはないのだが、人質がいることで本来の力があまり発揮できないでいる
ゆ「っ(誰でもいいから助けて!)」
『若っ』
そこへ、霧がたちこめてきた
「星矢様!あれは…」
旧「あぁ、俺も始めてみる。あれは百鬼夜行だ」
霧の中からは数多の妖怪がでてきた
リ「待たせたな…雪女」
『若……』
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望月 - この小説のリクつら大好きです、続いて欲しいです。 (2022年8月20日 23時) (レス) id: 9db5b6b25c (このIDを非表示/違反報告)
アヒル - 終わりになってますが、更新出来るならお願いします! (2019年12月15日 12時) (レス) id: 389485fa80 (このIDを非表示/違反報告)
お餅猫 - とても面白いです!更新頑張ってください! (2019年7月17日 6時) (レス) id: 26b36344d5 (このIDを非表示/違反報告)
☆Nami☆ - とっても面白いです!続きが凄く気になります! (2018年3月4日 0時) (レス) id: 88dbc6df38 (このIDを非表示/違反報告)
レオ - バイトも頑張りつつ少しでも息抜き程度で更新頑張ってください♪応援してます! (2017年11月6日 6時) (レス) id: b8cc97a2e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:†アリスの檻† | 作成日時:2015年12月3日 5時