第二十話！ ページ22
◆
試験会場に着き、俺は念入りにストレッチを終え、ジャージを捲り靴を揃えた。
結構な人数だ、こんだけいりゃあ楽しめるでしょ。
くつくつと、口元に手を当てながらにやけてしまう。
早く、早くと心が急かす。止まらないんだ、昨日から、ずっとずっと待ち侘びていた。
あの学園長がわざわざ手続きをしたんだ、どれだけ楽しめる事やら。
ウズウズとした心を、抑えるように、整えるように、深く深く息を吸う。
準備はもう万端だ、やってやろう、見せつけてやろう、俺の力を、
"オクタヴィネル"の、本領発揮と行こうじゃん。
スタートの合図と共に、俺はぽかんと立ち尽くしている人達の間を意図も簡単にすり抜け、全力で駆け抜ける。
フロイド先輩に感謝しなきゃな、パルクール、教えて貰っといて良かった。
『早速来たか、仮想敵。』
目の前には、大きなロボット。こりゃあ潰しがいがありそう。
『フロイド、ジェイド、頼んだぜ！！！』
俺の合図と共に姿を消す魔法が解けて、寮服に身を包んだ二人が目の前へ。
フ｢大きいねぇ、あはっ♡｣
ジェ｢これはこれは、困りましたねぇ。僕達、ロボットを相手にした事がありませんので…
手加減を知らないんですよ。｣
楽しそうに笑う二人、自分達よりも大きなロボットを目の前にしても、一切怯まず。
勢いよく駆け出す二人、フロイドは
一方のジェイドは、同じく敵の攻撃をあっさりと交わし、マジカルペンを手に取って打ち返していく。
そして、30秒も経たぬ内にロボットが崩れ落ちて行った。
フ｢弱すぎー、もっと倒しがいのあるやつとかいないわけぇ？｣
ジェ｢こらこら、フロイド。あくまでもこの試験は人間用なのですから、文句は言えませんよ。｣
そう、二人は人魚なのだ。しかもウツボ。
初めて聞いた時は驚いた、あれに追いかけられたりでもしたら、生きて帰れない気がする。
ﾍﾞｷｯ 、 ｸﾞｼｬｯｯ 、と何体ものロボットを倒して行く二人は生き生きしていた。
何せこの世界にはNRCが存在しない、なのに身体が一切訛っていない。
…どんな体力してんだよ、とか時々思う。
わー、めっちゃ笑ってる、本性出しまくってる、怖いな。
出来るだけ二人から目を離さぬように、攻撃が当たらない場所へと移動した
その時、頭上から、大きな手が落ちてこようとしていた。
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ゆきな(プロフ) - フロイド(ホークス)推しです！これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年7月22日 1時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
レズア(プロフ) - めっちゃ面白いです!!続き楽しみに待ってます！頑張ってください。体調にお気をつけて!! (2020年7月12日 16時) (レス) id: 992ebf245b (このIDを非表示/違反報告)
(^^) - 面白いです 続きを待ってます (2020年7月12日 15時) (レス) id: bcaa78ba53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆえ | 作成日時：2020年7月7日 20時
