第十五話！ ページ17
◆
ドサッ、と乱暴に置かれた沢山の袋を見つめる。ひぃー、ふぅー、みぃー…うん、どんだけ買ったんだ。
まぁでも、これで暫く人の多い場所へ行かずに済むかな。
だが一つ許し難い事件が発生。
『オイ、フロイド先輩、ジェイド先輩。お前らの方が余っ程力持ちだろうが、俺の事を余裕で持ち上げてるウツボが、何故わざとらしく俺に重い方の袋を持たせた。
あ"？言い訳があるんなら今の内だ、さも無くば海に沈める。』
フロイド先輩とジェイド先輩は床で正座、俺はその目の前の椅子に腰掛け、足を組みながら机に肘を着き、眉間に皺を寄せた。
フ｢小エビちゃんってさぁ、機嫌が悪い時って大体先輩って付けるよねぇ。｣
ジェ｢機嫌の良い時は呼び捨てで呼んでくださるのですが、困ったものです。｣
くすくすと上品に笑うジェイド、裏腹にけたけたと悪戯っぽく笑うフロイド。
なぁお前ら、説教はまだまだ続くんだぞ。そんなに余裕そうにしていられる暇があんなら言い訳でも何でも言わんかい。
……うん、反応無し。
『あーあ、折角今日の夕飯はたこ焼きにでもしようかと思ってたのになぁ。
そうかぁ、反省してくれてんならきのこもついでに入れようかと思ってたのになぁ。はぁ、残念残念。』
やれやれ、と言った感じにわざと残念そうな顔をして見せた。
ふっ、これは引っ掛けなんだよな。フロイド先輩は兎も角ジェイド先輩は生粋のきのこ好きだ。何度きのこ狩りに付き合わされたことか。
やはり案の定、ジェイド先輩が見事に引っ掛かった。
ジェ｢申し訳ありません、本来ならば僕達が重い方を持つべきでしたが…どれも重たかったので、一番軽い物をオセさんに持たせようと思いまして。｣
目じりを垂らしながら、瞳を潤わせたジェイド先輩。ヴ、無理だ、その顔には勝てん。
フ｢ごめんねぇ？小エビちゃん。明日はいーっぱい甘やかしてあげるから、許して？｣
ちっ、フロイド先輩もお得意の笑みを使ってきやがった。二人共、俺がそれに弱いって知ってんだもんなぁ。
『わぁーったよ、次から気を付けてくれりゃあそれで良い。
…さっさと片付けてたこ焼き、作んぞ。』
ジェ／フ｢了解しました。／はぁーい。｣
ここぞとばかりに調子が良くなる二人、流石双子といったところか。
まぁ、これはこれで楽しいし、許してやるか。
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ゆきな(プロフ) - フロイド(ホークス)推しです！これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年7月22日 1時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
レズア(プロフ) - めっちゃ面白いです!!続き楽しみに待ってます！頑張ってください。体調にお気をつけて!! (2020年7月12日 16時) (レス) id: 992ebf245b (このIDを非表示/違反報告)
(^^) - 面白いです 続きを待ってます (2020年7月12日 15時) (レス) id: bcaa78ba53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆえ | 作成日時：2020年7月7日 20時
