ロジャーの母は麦わらの一味二【ONEPIECE】 (ページ38)

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ルフィ達をのせたメリー号は静かに航海を続けていた。
ウソップは、いつか絶対「エルバフの戦士の村」に行くことを誓い合い、ゾロは”ろう”が斬れなかった自分のふがいなさを糧に訓練に励み、サンジは、三人の美しき女性を守ることを誓った。

このままアラバスタへ。
ビビは、アラバスタへの「永久指針」を見つめながら、イガラムの言葉を思い出していた。

「国民達に父王の顔がきかなくなった今、あなたの口から、国民に直接真実を語るほか、この暴動を鎮める手はないのです！！だからあなたは決して死んではならない！！！たとえ周りにどんな犠牲を払おうとも・・人を裏切ろうとも、生き延びる！！！つらいことです。ビビ王女、”死なない覚悟”はおありですか？」

「アバラスタ王国」へ向かう航海の途中で、ナミが４０度の高熱を出して寝込んだ。ビビの知るグランドラインの異常気象による発病は、突然死もあるらしい。
だが、この船で医学を知るものは、ナミと彼女だけ

「ナミは死ぬのかァ！！？なぁ、ナミを助けてくれよ」と彼は叫んだ。

「ちゃんと助ける」とルイスは断言し、ナミの所へと向かった。

しかし、ルフィが医者を探すことを提案すると、ナミはそれを拒否した。実は、ナミは3日前の新聞でアバラスタ王国の暴動がのっぴきならない事になっていることを知っていた。ビビが国を出た時点では、国王軍60万に対して、反乱軍40万の鎮圧線だったのが、国王軍の兵士30万人が反乱軍に寝返り、形勢は反乱軍が上回る事態となっていたのだ。

これでは、アバラスタの暴動はすぐにも本格化する。一刻の猶予もないことを知るナミは、あえてビビにこの事実を隠して航路を急いでいたのだった。