21 ページ21
「よし、全て話そう。いいわね、クロッカス」
クロッカスがルビーに向かって言った。
「もしも、あなたがゴールド・ロジャーに憧れていたなら、それはあなたの自由だと思うよ。」
そして、ルフィたちに話すことに決めた。
「海賊王と呼ばれているゴールド・ロジャーは、私たち人魚族の間でも有名な人物だわ。でも、私たち人魚族にとって彼は特別な存在なの。」
その瞬間、ルビーは泣き出してしまった。
「母親がいるのよ！ゴールド・ロジャーの母親は、ここにいるルビー！彼女は魚人島の王妃と呼ばれ、一人息子のゴールド・ロジャーと一緒に旅をしたことがあった。でも、今や彼女は王妃から離れて海賊になってしまった」
クロッカスがそう言うと、ルフィたちは驚愕した。
「ルビーが姫〜」「あのゴールド・ロジャーの母親がルビーーー」「ええーーー」
ナミは納得し、感慨深い思いを抱いた。ココヤシ村、自分が育った村をルビーがきちんとケジメをつけたのだった。
彼女の言葉が頭によぎった。
「この命に変えても、ナミやこの村を守るために。」
このように、クロッカスがルビーの話を淡々と語り、ルフィたちは驚き、ナミは心打たれた。
各自が再び出航の準備に取り掛かりだした時、
ナ「どうしよう！羅針盤が壊れてる！！」
クロ「お前たちは何も知らずにグランドラインに来たのだな」と少し呆れて、グランドラインについて説明した。
グランドラインの島々は鉱物を多く含むため、通常の羅針盤が効かない。
だが、点在する島がある一定の法則で引きあっている為、島と島が引き合う磁気を『記録指針・ログポーズ』と呼ばれるグランドライン専用の羅針盤に記録させ、それが指し示す方向を頼りに航海するのだ。
己の位置すらわからぬこの海では、『記録指針・ログ・ポーズ』の示す磁気の記録だけが頼りとなる。
初めは"この山"から出る7本の磁気から1本を選べるが、最終的に1本の航路となり、最後に行き着くのが『ラフテル・最後の島』だ。
だが、その島を見た者は海賊王ただ一人。今となっては本当に実在するのかは誰にもわからない伝説の島だ。
ル「そんなもん、行ってみりゃわかるさ。」
『記録指針・ログポーズ』は幸いな事に、先ほどの二人組が落とした物を彼女が拾っていたが、不幸な事に彼女に壊されてしまった。
ログポーズがない事に焦るナミに、クロッカスさんは自分のログポーズを譲ってくれた。
「ラブーンの礼もあるしな。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：愛 x他1人 | 作成日時：2022年9月24日 0時
