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187話 ページ10





それは私達が元の道を戻っていた時の事だった。


どかっ…!


「「「あ!!?何やってんだ お前」」」


ルフィは後方で一本の気に寄りかかるようにして座っていた。


ル「んん」


ビ「……?どうしたの……?ルフィさん」





ル「やめた」





「「「は!??」」」



…あれか。今日は皆がよくハモる日か。
てかそもそもこんな呑気じゃダメか。

私達はルフィの近くまで寄り、ルフィを囲むようにして立つ。


ビ「"やめた"って………!?ルフィさんどういうこと!!?」


サ「おいルフィ こんなとこでお前の気まぐれにつき合ってるヒマはねェんだぞ!!さァ立て!!!」


ル「戻るんだろ」


サ「そうだよ 昨日来た道を戻ってカトレアって町で反乱軍を止めなきゃお前 この国の100万の人間が激突してえれェ事態になっちまうんだぞ!!!ビビちゃんのためだ!!さァ行くぞ!!!」


A「そういう事じゃねェんだよな…」


私がため息を吐いてからそう言うと、皆の視線が一気にこっちに向く。


A「そこに行って私達が何できるかって話だよ」


ル「………ビビ」


いつになく真剣な顔のルフィに、ビビは困惑した様子で、「なに?」と聞く。


ル「おれはクロコダイルをぶっ飛ばしてェんだよ!!!」

その言葉に一味がハッとする中、ビビは「それは…」と言葉をつまらす。
ルフィはそこに追い打ちをかけるかのように、言葉を繋ぐ。

ル「反乱してる奴らを止めたらよ…クロコダイルは止まるのか?その町へ着いてもおれ達は何もすることはねェ
海賊だからな いねェ方がいいくらいだ

お前はこの戦いで誰も死ななきゃいいって思ってるんだ!!国のやつらも おれ達もみんな!!

"七武海"の海賊が相手で もう100万人も暴れ出してる戦いなのに みんな無事ならいいと思ってるんだ!!!

甘いんじゃねェのか」



ナ「ちょっとルフィ!!あんた少しはビビの気持ちも…」
A「黙ってろ」

ナ「はぁ!!?」

私がナミの言葉を遮るようにしてそう言ったせいか、睨まれてしまうが、その場では気づかないフリをした。


ルフィの言葉にはビビもカチンときたのか声を荒らげ始める。


ビ「何がいけないの!?人が死ななきゃいいと思って何が悪いの!!?」


ル「人は死ぬぞ」



ルフィがそう言った瞬間、パンッ!!という音と共にルフィは飛ばされる。

それはビビがルフィの頬を本気で叩いた音だった。

…人は死ぬ。当たり前のことの筈なのに、どこか悲しい感じがした。



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キイラ(プロフ) - 八雲さん» 返信遅くなり、申し訳ありません!私もお気に入りの主人公ちゃんなので、またどうか見守ってあげてくださいませ…!更新頑張らせていただきます!!! (2018年5月29日 13時) (レス) id: 5d9384d76e (このIDを非表示/違反報告)
八雲(プロフ) - part1からみてきました!黒髪ショート、男口調、殴る蹴るで戦う・・・めっちゃ私好みの小説なんで更新頑張ってくださいね! (2018年1月23日 18時) (レス) id: 156f742ab7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キイラ | 作成日時:2017年5月27日 10時

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