０７ ページ8
Aside
スポットライトが一点に集まり、司会者が盛り上げる。
「皆さん、お待たせいたしました。本日のメインディッシュです。
本日のメインは変わった食肉、なんと、喰種(グール)です。
提供はＭｒ.ＭＭです。」
月「紳士、淑女の皆様、喰種(グール)の肉など食うに値しない粗雑な味わい、
舌の肥えた皆様は既に御承知のことと存じ上げます。
僕が注目したのは彼の匂いです。
ｽｩｰ)彼は喰種(グール)の身でありながら、人の匂いを色濃く醸しています。
興味が湧きませんか？
人の匂いのする喰種(グール)がどのような味なのかッ！
臭覚と味覚に未知なる刺激をっ
さぁ！究極の美食を楽しみましょうッ！」
全員仮面を被り、自分を偽る。
あ「ここはまるで仮面舞踏会ね」
月「そうだね、でも、ほら、
今夜のメインディッシュの調理の時間だ。
Aちゃん、見てごらん。」
私は一番上の主催席から調理台を眺めながら月山さんに聞いた。
あ「私はあそこにいなくていいの？」
月「君は僕のデザートだからね、
他の誰にも、僕以外に食べさせてたまるか」
あ「私ってそんなに美味しそうなの？」
月「ん？ほら、周りを見てごらん。
他の喰種(グール)が君の存在に気付いて金木君そっちのけで君のことを見ているよ
君はもう少し、自分が美味しそうなことを自覚した方がいい」
男1「あ..あの、Ｍｒ.ＭＭ...その人間はいったい..」
赤く底光りする目が私を物欲しそうな眼で見ている。
ｷﾞｭｯ
私は月山さんの服の裾を強く掴んだ。
月「ほらね、
駄目だよ、彼女は今夜の主役ではない。
さあ、向こうのメインディッシュを楽しむと良い」
男1「ですがっ...(ｼﾞｭﾙｯ」
ﾋﾞｸｯ
あ「月山さん...嫌だ..月山さんがいい...」
月「はぁ...
うせろと言ってるのが聞こえないのかな？
ｷﾞﾛｯ)それとも...
君が今夜のメインディッシュになるかい？」
月山さんはそう言って目を赤く光らせた。
彼の赤はとっても綺麗で、
あ「綺麗...」
その瞳をずっと見ていたかった...けど、
客1「きゃー」
客2「隻眼の喰種(グール)？」
客3「ひぃ..」
会場中の他の喰種(グール)が騒ぎ始めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 926人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京喰種」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
glass - 読んでいて、その世界観にいつの間にか入り込んでいました！夢主の精神描写が読み取りやすく、とてもスムーズに進むことが出来て、ストレスフリーに読めました！簡潔に言って凄く面白い！更新心から待っています！ (2017年8月1日 1時) (
レス) id: 84eb87a436 (このIDを非表示/違反報告)
hono - とても面白かったです！続きを希望します! (2016年8月9日 21時) (レス) id: 79abad36c6 (このIDを非表示/違反報告)
まる - とても楽しく読ませて頂きました。本編とリンクした内容で、本編の大ファンである自分も物語に入りこんでしまいました。。また、無理のない文構成で読みやすかったです!続きが気になるのは、自分だけでなく読者全員が思うことでしょうね。頑張ってください。 (2016年4月11日 8時) (レス) id: 319d966977 (このIDを非表示/違反報告)
桜音夏樹(プロフ) - 面白かったです！続きお願いします！ (2016年4月2日 22時) (レス) id: 1eb25aea09 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - ここで終わり？続きが気になります！お願いします！続きを出して下さい！あと月山さんかっこいい！今は月山さん一筋です！これからも頑張って下さい！応援してます！ (2015年11月5日 20時) (レス) id: 128739f6bc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：山田。
| 作成日時：2014年8月7日 15時
