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私の腕をナイフが掠める。
チクッとした痛みを堪えながら、
私は、素早く体を捻り犯人の後ろ首に蹴りを入れた。


『……できた!』

「できた!じゃねぇよ!!怪我してるだろーが!」


真っ先に駆け寄ってきて、すごい剣幕で怒るコナン君。
その姿が幼い時の新ちゃんと重なった。


「僕は信じてたよ。Aならできるってね」

『失敗したらどうしようかと思った……』

「たくっ……A、次無理したら許さねぇぞ」


“A、次無理したら許さねぇからな!!”

夏の日、ストーカーを家の前で倒した私に向かって怒ってきた新ちゃんと同じセリフだった。


『新ちゃん……?』

「っ!……何言ってるの?A姉ちゃん。僕は江戸川コナンだよ」

『そ、そうだよね!それより、早く逃げないと!』

「風見、爆弾は見つかったか!」


イヤホンマイクで話す零君は、風見さんからの報告を聞いていた。

爆弾は屋上にあり、ヘリから潜入した爆発物処理班の方が既に解体してくれていて
被害は最小限に抑えられたらしい。

ただ、私はさっき感じた違和感を零君とコナン君に伝えた。


『犯人の上半身……凸凹してた』

「確認してくる」


コナン君と零君が犯人の上着を脱がせると、
胴体に爆弾が巻かれていた。

表示された時間は3分。
ウルトラマンもびっくりな3分だ。


「安室さん、解体できる?」

「念の為、工具を持ってきておいて良かったよ」

「僕も手伝うよ」

「そりゃ頼もしいな」


目の前で行われているやり取りに、私はただただ見ていることしか出来ない。
零君とコナン君が前と後ろについていた爆弾を手際よく解体していく。


『コナン君……爆弾解体できるの?』

「あっ……うん。ハワイで親父に教わったからね」

『ほー……ハワイで』

「A、それを取ってくれないか?」

『あっ、はい!』


私も少しお手伝いする。
2人の頼もしい味方のおかげで爆弾の解体は終わり。
目を覚ましそうになった犯人も零君が再び気絶させて後から来た風見さんに引き渡した。

塞がっていた入口は、消防によって瓦礫がよかされたので外に出る。
外ではたくさんの人々が休んでいた。
怪我をした人もいるようで、救急隊員に手当を受けている人もいる。


「Aちゃん!!心配したのよ!って……怪我してるじゃない!」

「コナン君と安室さんも!!あまり危ないことしちゃダメじゃないですか!」


外に出て手当てをされる私共々、蘭ちゃんと有希子さんに怒られる。
これが結構怖い。

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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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イアデビル(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください応援してます (2020年4月25日 15時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 松田さんカットで私もめちゃくちゃ叫びました笑笑 (2020年4月11日 17時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
shibuyu(プロフ) - 私も純黒の悪魔みたんですけど結構カットされてましたよね。残念…(泣)でも、この宮野さんは面白くて好きです!これからも頑張ってください!! (2020年4月11日 16時) (レス) id: 8ac4695b82 (このIDを非表示/違反報告)
Akiko Tanei(プロフ) - 『目を覚ましそうになった万人』ではなく『犯人』ですよ。 (2020年4月5日 7時) (レス) id: 31d42b3be9 (このIDを非表示/違反報告)
唯颯(プロフ) - もーりーふぁんたじーさん» ありがとうございます。頑張ります。 (2020年3月31日 9時) (レス) id: 40f3f22d26 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唯颯 | 作成日時:2020年3月29日 2時

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