059話 ページ10
武器を捨て撤退するSIT。
柊「ご協力に感謝します。かわりと言っては何ですが、これからSNSマインドボイスにある情報を流します。それをご覧になれば、皆さんの考えが変わるかもしれません。
いったい僕が何をしようとしているのか……Let`s think」
先生を支えながら私は床にゆっくり座った。
苦しむ先生の背中をさする。
『無理しないでって言ってるじゃん』
柊「手を後ろに回したままっ……押し付けてくるな……セクハラだぞ」
『そんなこと言ってる場合じゃないし、ナイフ突きつけるなら言って。心臓に悪い』
私は先生を壁に寄りかからせ、あらかじめ持ってきておいた袋に
武器を入れる。
瓦礫の横に落ちているので拾い忘れがないかを確認し、教室の中に戻った。
先生は痛みが和らいできたらしい。
私もっ……もうちょっと、せめて上に上がるまでは耐えようかな。
先生と一緒に準備室に上がった。
私は先生をとりあえず椅子に座らせた。
『あっ、やばい……』
柊「Aっ」
倒れそうになった私の腕を引き椅子に座りながら抱きしめた。
さくらが走りこんできて、一颯先生から私を引き取り
奥の簡易ベットに寝かせた。
宇佐美「A、大丈夫なの?」
茅野「うん……寝違えたとしか」
柊「たぶん、俺と同じ症状だ」
『っ……いった……ったく、ばらさないでよ?』
茅野「Aっ、今すぐ病院行こう!」
『拒否。まだっ……私にはやるべきことが、あるから……』
一颯先生は「あとは任せて」と言って香帆とさくらを教室に戻した。
そして、椅子を簡易ベットの横に置き
私に先生がいつも使ってるコップと薬を一錠手渡す。
柊「たぶんというか、十中八九俺と同じ病気だ……なんでお前までかかるかなぁ」
『知らないよっ……運命なんじゃん?』
柊「バカっ、もっといい運命にしてくれ」
私は先生にもらった薬を飲み
仰向けになった。
先生は椅子を転がしながらモニターのある机の前まで戻っていった。
141人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
唯颯(プロフ) - ハナさん» 大丈夫です (2021年1月13日 4時) (レス) id: f647fc3f6b (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 質問大丈夫ですか? (2021年1月10日 21時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
唯颯(プロフ) - スライムさん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年1月28日 23時) (レス) id: a45fde35bc (このIDを非表示/違反報告)
スライム(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください (2020年1月28日 23時) (レス) id: 028b55ef6b (このIDを非表示/違反報告)
蒼炎 - 楽しみです!!!\(//∇//)\ (2020年1月28日 22時) (レス) id: 874e279780 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:唯颯 | 作成日時:2020年1月20日 23時