079話 ページ30
*茅野Side*
柊「そっか。お前たちはそれでいい。
だが……教師は、そうはいかない。
お前たちに頼みがある。俺という人間をジャッジしてくれないか?」
ほとんどの人が出ていった後、最後まで残って座るAを支えてくれていた唯月と水越さん、そして私ががいる中。
糸がプツンと切れたようにAから力が抜け、
その瞳は固く閉じられていた。
先生が息はあることにホッとしている。
茅野「Aに未来がないって、どういうことですか」
柊「俺はこの後、武智先生と話しに行ってくる。諏訪から聞け」
水越「私も知りたい」
先生が準備を進める中、私と水越さんは諏訪さんに話を聞いた。
諏訪「A、すい臓癌なの。中2の時に一回なって摘出したけど再発したらしい。
転移してそうとも言ってた」
茅野「私…先生と同じ症状としか聞いたことなかった……」
諏訪「病院行きなって言ったけど、血反吐はいても目的を果たすって言ってた。
ホントに血反吐吐くことないじゃない……」
水越「藤枝さん……」
茅野「言ってくれればよかったのに…」
水越「とりあえず、手当てもしよう。ぶっきー行っちゃったし」
私と諏訪さん、水越さんで頭や腕から血を流すAの手当てをする。
手当てをして、血で汚れた口元も拭う。
医者に行ってないから正確なことは分かってなくても
自分の体だから分かってるんだと思う。
『……ん、あれ?』
茅野「A!?良かった……なんで言ってくれなかったの?」
諏訪「ほんとに血反吐吐くな…心配するでしょ」
『ごめん……水越さんもありがとう』
水越「涼音でいいよ。A……心配かけないで」
目が覚めたAを先生がいつも座ってる椅子に座らせると
武智先生と柊先生が対峙しているところが映し出された。
Aはスピーカーの音量を上げてから、私が組んできたコップの水を飲み
薬を一粒飲んだ。
*茅野Side end*
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唯颯(プロフ) - ハナさん» 大丈夫です (2021年1月13日 4時) (レス) id: f647fc3f6b (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 質問大丈夫ですか? (2021年1月10日 21時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
唯颯(プロフ) - スライムさん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年1月28日 23時) (レス) id: a45fde35bc (このIDを非表示/違反報告)
スライム(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください (2020年1月28日 23時) (レス) id: 028b55ef6b (このIDを非表示/違反報告)
蒼炎 - 楽しみです!!!\(//∇//)\ (2020年1月28日 22時) (レス) id: 874e279780 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唯颯 | 作成日時:2020年1月20日 23時