【3年A組】Espoir 2 - 卒業 - (ページ28)

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077話ページ28

相楽≪娘と藤枝さんのためだ≫

柊「文香さんは？」

相楽≪今は何も知らない。君が事件を起こしていることに責任を感じてる≫

柊「そうですか」

相楽≪私たちがやっていることは恐らく間違ってる。でも、必要なことだ。頼んだよ≫

電話を切った先生はモニターでいろんな画面や

映像を見ていく。

映像の中での文香さんの話を聞いていると、

突然警告音が鳴り響いた。

入ってきたのは諏訪さんと水越さんだった。

きっと夕飯を取りに来たんだろう。

しかし、私は後から入ってきた瀬尾君たちを見逃さなかった。

苦しみだした先生の背中をさすりながら、警戒しつつ扉を開ける。

諏訪「夕食取りに来たんだけど」

柊「そこの段ボールだ」

水越「大丈夫？なんかすごい汗かいてるよ？藤枝さんも……」

柊「たいしたことない」

『先生に同じく』

その直後だった。水越さんたちの後ろから瀬尾君たちが飛び込んできた。

私は咄嗟に先生の前に立ち鉄パイプから先生を守る。

驚く諏訪さんと水越さんから少しずつ離れるように瀬尾君やそのほかの男子と対峙した。

瀬尾「退けよ、藤枝……」

『やだね……何考えてるのか知らないけど、あんた達間違ってるから』

再び鉄パイプを振りかざした瀬尾君を抑える先生に兵頭君が蹴りを入れようとした。

その蹴りを腹で受けて防いだ私は少しよろける。

その後も先生に向かってくる光永君などに蹴りを入れて防いでいるけど、キリがないし

蹴られたところや癌の痛みがタイミングよく訪れた。

『絶対手出しさせないっ……いった……』

柊「Aっ……どけ、お前が盾になる必要はない！」

『いやだっ…退かないっ、先生は守らないといけない！……っ』

先生に覆いかぶさっている間も兵頭君や光永君、瀬尾君からの攻撃はやまない。

必死なのは分かるけど、やりすぎじゃね？

結構痛いんだけど？

諏訪「あんた達、何やってんのか分かってんの？」

秋庭「もう限界なの！帰りたいの！」

諏訪「はぁ？」

瀬尾「武智は何もやってない！あんたがそう決め付けてるだけだ！」

立野君がロックの解除方法を探している。

その間に甲斐君たちが入ってきた。

『もう！！うるせぇし痛てぇなぁ！！！』

甲斐「っ！A！」

私は兵頭君を蹴り飛ばし、光永君の腹に一発かますと

そのまま地面に蹴りつけた。

瀬尾君に関しては甲斐君が抑えてくれてるから、

残っている立野君をPCから引きはがし殴りとばす。