【3年A組】Espoir 2 - 卒業 - (ページ18)

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067話ページ18

柊「みなさーん！お久しぶりですー！
えー、間もなく20時になります。景山澪奈のフェイク動画をベルムズに依頼したhunterさん！名乗り出てください！」

武智≪柊先生！なんの冗談か知りませんが、ここにはそんな人間いません！≫

柊「そうですかー、残念ですー！では、これから教室を爆破します」

私達の方に目を向ける先生と生徒のどよめきに

画面の向こうの校長が「話し合いましょう」と語り掛ける。

坪井≪柊、馬鹿な真似はやめろ、お前こんなことして、ただで済むと思ってんのか！≫

『坪井先生、先生こそ…なんかただで済みそうにないよ？』

森崎≪藤枝さん！？≫

あっと私を止めきれなかった先生はため息を吐く。

画面の向こうで森崎ちゃんが驚いているが、そんなこと言ってる場合じゃない。

坪井≪どういう意味だ≫

柊「生徒たちの予想では、坪井先生が犯人だと思っているようです」

坪井≪なんだと……≫

柊「おい、水越。こっちに来い！坪井先生が犯人だと思ってるんだろ？自分で説得しろ」

先生は皆の方にPCの画面を向け、教卓を離れる時に私を回収する。

「バカ」と頭をぐりぐりしながら。

巻き込まれに行ってやるからっ、1人だけに背負わせない。

水越さんは、一息吐いてから席を立ちPCの前に立った。

水越「先生が、澪奈のフェイク動画をベルムズに依頼したんでしょ？」

坪井≪何言ってんだ…そんなわけないだろ！！≫

水越「正直に話して！！じゃなきゃ私たちが死ぬの！」

坪井≪だから俺じゃない！！≫

水越「嘘！！私を追い詰めたように、澪奈にも同じことしたんでしょ！？
……たった一日、練習を休んだだけなのに。病院に行っただけなのに…なんで私から水泳を取り上げたの！
私は水泳が好きだった…誰よりも努力してきた。なのにどうして……。

私が蓮と付き合ってることにムカついたんでしょ！自分に靡かなかったから私を切ったんでしょ！！澪奈に関しても気がないってわかったから私と同じで追い詰めた！違う？
……黙ってないで何とか言いなよ！！！」

水越さんは泣いていた。

黙っている坪井先生に必死に自分の思ってることを伝えた。

校長≪それは違います……坪井先生、ホントのことを伝えるべきだと思いますよ≫

沈黙を破ったのは好調だった。

水越「なに？ほんとのことって……何が違うっていうの！言ってみなよ！！」