005話 ページ6
先生は澪奈の机を持ち上げ、一度それで地面を叩いてから
澪奈の席に座った。
『澪奈……』
私の言葉にさくらは恐る恐る先生が座っている机に目を向ける。
柊「君たちも分かっているはずだ。……でも、答えたくない。」
茅野「澪奈ですか……景山澪奈が自 殺したことですか」
柊「ピンポン。他のクラスになかったこと……それは生徒を1人失ったことだ」
甲斐「あいつは自 殺したんだ。俺たちは関係ない」
『はぁ?』
甲斐君の言葉に思わず声を上げてしまった私にみんなの意識が集中する。
やべっと内心思って口を閉じる。
柊「本当にそうか?俺はそんな風に思ってない」
逢沢「どういう意味ですか」
柊「この中の誰かが、景山の自 殺に関与してる……かもしれない」
かもしれないのタイミングが絶妙すぎるかもしれない。
先生は席を立ち、また歩き始め教卓まで戻ってきた。
柊「これからみんなにチャンスを与えよう。なぜ景山澪奈は死んでしまったのか、その答えを夜の8時までに導き出すことが出来たら、みんなを解放してあげよう。
ただし、回答は1度だけ。不正解の場合、誰かひとり死んでもらう」
先生の言葉にクラス全員が動揺する。
まぁ、そんなにサラッと死んでもらうなんてセリフ自分に向けて吐かれることなんて滅多にない。
てか、ない。
真壁「何言ってんだよ」
宇佐美「冗談でしょ!」
柊「本気だよ!だってお前ら、それぐらいやらなきゃ真面目に取り組まないだろう……なぁ!
あ、そうだ。じゃあ、その回答する生徒を1人決めておこうか。じゃあ、茅野……学級委員だし丁度いいだろう」
『え、さくら……』
茅野「ちょうどいいって何ですか!嫌ですっ、絶対嫌!!」
柊「じゃあ、ギブアップする?その場合誰か1人死んじゃうけど」
甲斐「ふざけんなよ!こんな茶番付き合ってられっか!」
甲斐君が椅子を窓に向かって投げつけるけど、窓は壊れることなく椅子が跳ね返る床に転がる。
強化ガラスか……徹底してるねぇ
柊「はあ、その窓は強化ガラスだからね。割れないよ。ふざけてないし、茶番でもない。
俺はこの半年間、この日のためだけに過ごして来たんだからなぁ」
一颯先生は本気だ……。
柊「それじゃあ、皆には話し合ってもらおうか。俺は美術室に居るから。」
逢沢「先生。もし、景山の自 殺した原因がこのクラスの誰かだったら、そいつはどうなるんですか」
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唯颯(プロフ) - LOVEさん» 私の誤字だと思います。ご指摘ありがとうございます。 (2021年2月17日 16時) (レス) id: f647fc3f6b (このIDを非表示/違反報告)
LOVE - 29話の「教師と先生」って一緒ですよね? (2021年2月17日 12時) (レス) id: ebb56eccf7 (このIDを非表示/違反報告)
唯颯(プロフ) - 柊一颯LOVEさん» いえ、大丈夫ですよ。こちらこそ、申し訳ありませんでした。 (2020年1月22日 20時) (レス) id: 40f3f22d26 (このIDを非表示/違反報告)
柊一颯LOVE - 唯颯さん» 唯颯さんと涼紅さんと同じ人物の人に酷いコメントを書いてしまってすみませんでした私は唯颯さんと涼紅さんと同じ人物の人に酷いコメントを書いてしまった事を物凄く深く反省をしています本当に申し訳ございませんでした(T△T) (2020年1月19日 23時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
柊一颯LOVE - 唯颯さん» 私は貴女涼紅さんと唯颯同じ人物の人だと分かっていたけど信じられません(怒)貴女唯颯はご迷惑お掛けしましたと思っているんですか(怒)私は貴女涼紅さんと唯颯同じ人物の人でもいい迷惑でした(怒) (2020年1月16日 18時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唯颯 | 作成日時:2020年1月10日 14時